黒澤明作品解説動画
今なお語り継がれる日本映画界のレジェンド黒澤明氏。
海外でも絶大な人気を誇り、スティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスといった大物映画監督に、多大な影響を与えてきました。

そんな黒澤明氏の作品を取り上げ、映画の中の”動き”に注目した動画をご紹介。クロサワ映画の真髄から、観る際のポイントについて触れられればと思います。

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黒澤作品を象徴する5つの”動き”

こちらの動画は、アメリカ・サンフランシスコを拠点に映画製作の仕事を手掛けるトニー・シュウ氏が作成したもの。
他の映画関係者のコメントや最近話題となった映画『アベンジャーズ』も取り上げ、黒澤作品の凄さを解説しています。

ベートーヴェンの音が、ベートーヴェンのものであるとわかるように、黒澤作品にもそういった特徴的な点がある。黒澤映画を黒澤映画たらしめているもの、それが5つの”動き”だと言います。

自然、群衆、個人、カメラ、カット

自然や天候でその場の心情を表し、群衆の動きで雰囲気を伝え、個人の動きで個性を出させ、カメラの動きだけでストーリーを作る、そしてカットの動きで全体の流れを生み出す。

1つ1つが淀みなく相互に関係し合っていることが確認でき、解説されればされるほど、なるほどなと感心します。
特にカメラワークのみで始めと中間、終わりが示されストーリーとして成り立っている様は、改めてその動き全てに意味があるものだと気付かせてくれます。

素人目には気付かなかった映画の世界・見方から、黒澤作品ひいては映画自体により興味を持たせてくれる内容です。

黒澤作品を観る際は、是非この”動き”に注目しながら、それまで観てきた作品と比べどんな印象を持つか、比較してみるとおもしろいと思います。

最近映画を観る機会もめっきり減りましたが、「羅生門」や「七人の侍」など黒澤監督の作品含め、幅広く触れながら感性を養っていければなと。