前回に引き続きお届けする今話題の「ハイテクおもちゃ」「スマートトイ」まとめ。
こちらの記事では、主に海外で注目を集める「スマートトイ」について取り上げていきます。
自身でロボットやゲームのプログラミングを行うことで、問題解決力や創造性を育んだり、遊んでいるだけで数学や物理の基礎を学べるコンテンツがそろっています。
ただ遊ぶだけでない実践的なスキル・学習を経験でき、将来クリエイターになりたい、アーティスティックな才能を磨かせたいというニーズにドンピシャです。
スポンサードリンク
リアル(物理)世界とデジタル世界を共に遊び場に
特に最近では、アプリやネットを単に楽しむという段階から、簡単なキットやパーツを組み立て、実際にモノを作ることへのハードルが低くなってきた流れがあります。
3Dプリンターなどもそうですが、そうしたモノづくり・プログラミングを早いうちから経験させる一環として「スマートトイ」が発達してきたということもあり、日本でも教育意識の高い家庭では特に盛り上がりを見せています。
Sphero 2.0
Sphero(スフィーロー)は、iPhoneやスマートフォンからアプリによって自在に操作できるボール型ロボットです。
秒速2メートルで移動し、明るく輝き、30 メートル離れた場所でも操ることができます。防水仕様で水上やお風呂場でも楽しめ、ストアに公開されている 30 本近くのアプリを用いて多様な遊び方が可能です。
パーティーゲームやスポーツ、アクションなど、何の変哲もないボールがスマホを通して無限の可能性を感じさせてくれる辺り、長く飽きずに遊べそう。
また、Spheroの機能をプログラミングによって自分好みにカスタマイズすることで、その仕組みの基礎を学べる教材にもなっているのです。
たかがボール、されどボール。シンプルなものからどれだけの好奇心を引き出せるか、是非試してみてください。
【公式サイト】
・Sphero 2.0 | Sphero Japan
【価格】
・約14,000円前後(輸入品の関係上変動あり)
Dash and Dot
こちらは先程のSpheroよりも、少し複雑なコンピュータープログラミングを学習できるトイロボットです。球体が3〜4つくっついた外見(Dash)が特徴的で、縦横に動きまわったり物を運んだりと、より高度な動きを実現できます。
タブレット上から行うプログラミングは、コードを書くといった本格的なものでなく、ブロックや各要素をつなぎあわせるといった感覚的な操作で行えます。プログラミングなんて難しそう、、というイメージをお持ちの方でも、これなら子供はパズル感覚で自然とその基礎を身に付けてしまいます。
【公式サイト】
・Dash and Dot | Wonder Workshop
【価格】
・Dot(球体1つ):$49.99 / Dash(球体が3つ):$149.99
※上記は公式サイト(海外)での価格です
LEGO® MINDSTORMS® EV3
誰もが知っているレゴブロックも今の時代は教育現場で大活躍。小学校から大学まで、全国各地の学校で授業の中に組み込まれ、特に高専では御用達の学習教材になっています。
「LEGO® MINDSTORMS® EV3」の特徴はなんといっても、すでにできているロボットではなく、ロボット自体を一から作り上げ、そこにプログラミングを施していくおもしろさにあります。
思い通りに動かすにはプログラミングが重要なのか、はたまたロボットの形を変えればもっとスムーズに動くのか。カスタマイズや創意工夫に幅が生まれ、無限の可能性を試すことができます。
このロボットを活用した世界的なロボット競技会も開かれており、作って満足するだけに留まらない、子供達の世界を広げる役割も果たしてくれるのです。
ロボットやモノづくりに真剣に取り組みたいという子供には是非チャレンジしてもらい、世界へ挑んでほしいと思います。
その他お台場にて、LEGOの世界を体験できるレゴランドなるものがあるそうです。3歳〜10歳の子供を対象とした屋内体験施設ということで、様々なアトラクションを常設。よろしければ参考までに。
▶ レゴランド・ディスカバリー・センター東京
【公式サイト】
・教育版レゴ® マインドストーム® EV3|LEGO.com エデュケーション オフィシャルサイト
【価格】
・約50,000円前後
littleBits
littleBitsは、以前日本でも話題となったモジュラー型電子ブロックです。レゴブロックとは異なり、1つ1つ機能を持ったブロックを組み合わせ、様々な電子工作をすることができます。
多彩なブロックがあるだけに奥も深く、Youtube上には自作した電子おもちゃを公開している動画で溢れているという状況。誰もが自分で作ったものを自慢したくなるというのは、モノづくりの醍醐味です。
さらにlittleBitsは、単体ではなく日常にあるものと組み合わせて遊ぶこともでき、おもちゃだけで完結しないおもしろさも体感できます。どんな時、どんな場所でも忘れない遊び心を提供してくれる、未来のブロック玩具です。
【公式サイト】
・littleBits|littleBits Official Store
【価格】
・$199.95~$249[※公式サイト(海外)での価格です]
まとめ
子供に勉強してもらいたい親と、遊びたい子供の思惑が見事に一致する「スマートトイ」。
今後も市場拡大が見込まれ、先進国で子供が減っていく地域でも教育効果を狙ってニーズは増してくると予想されています。
教育によって子供の創造性や問題解決力、人間性をどのように育むか、といった問いに答える1つの解として注目の分野。引き続き、目ぼしい「スマートトイ」が発表されればこちらで取り上げていきたいと思います。
子供の時に欲しかったなー