株式市場、株値上がり
株って知らないと怖いですよねー。今年は中国経済悪化もあり、あちらの国では一体何名の方が首を吊ったのか。バブルに浮かれて足下すくわれるのはもはや避けられない運命。
であれば株になんて手を出したくない!そう思う方も多いと思いますが、国内のIPO株だけは少し別物。

国内IPO、15年は24%増の99社 調達額1兆7000億円超|日本経済新聞

日本でも08年リーマン・ショック時にその数を落としましたが、翌年09年からは6年連続で増加中、07年(121社)以来の活気となりました。IPO株と普通株では一体なにが違うのか。その点に着目し、簡単に触れながら資産運用などの参考にしていただければと思います。

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そもそもIPO株って何?

IPO株とは、「新規公開株」とも呼ばれ、その名の通りこれから新しく株式市場に公開(上場)予定の株のことです。

まず普段売り買いされている株は、株式市場に公開されている(上場している)もののみですが、市場に出回る銘柄は常に同じというわけではありません。
最近の東芝のように、業績によってはその資格を剥奪されそうな企業があったり(上場廃止)、所定の審査をパスした企業は、新たに加わる(上場する)ことができます。

上場企業数の増減はそれほど激しくないものの、現在(2015/12/8時点)は3,499社となっている模様。(上場会社数・上場株式数 | 日本取引所グループ)

そこで今回注目するのが、その新規上場する企業の株、すなわち新規公開株(IPO株)です。
まだ売り出される前の株であり、事前の一般公募時点で購入できれば、その大半が公開と同時に値上がりする確率の高いものとなっています。

以下の図は今年2015年に上場した一部の上場銘柄ですが、初値が公募価格を大きく上回っていることがわかります。

2015年IPO株一部
(参考:【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに – 96ut.com)

今年これまでに初値が公募価格を上回った銘柄は、83社中70社と約85%。そしてさらに注目したいのが損益額の差で、下落幅が大きかった銘柄で最大の損失額が65,000円。一方、高騰した値上がり株では、公募価格の4倍以上になった銘柄や、利益額で+116万2千円を記録した銘柄もあったほどです。

なにか上手すぎる話のようにも聞こえますが、実際に起こりえている事実なため否定のしようがありません。

全体としては3月上旬のGUMIショックが無ければ、さらにIPO銘柄は増えたとされ、郵政3社も順調に推移していることから来年以降も期待がもてそうです。

もちろん上場=企業のゴールではない

とはいってもやはり株に投資するということは、それなりのリスクが生じるもの。先ほど述べたGUMIショックもそうですが、その企業がどんな背景と根拠があって上場しようとしているかは見極めなければなりません。

株式公開は資金調達を経て、さらに会社を大きくするための手段でしかなく、それ自体が目的になっている会社かどうかは探りどころです。一方で上場ゴールを目指す企業が実際にあることも含め、割りきった判断も必要です。

これから株を始めようとする方は、IPO株というものがあると知った上で、賢い資産運用をしてほしいと思います。
また、株を始めるにはハードルが高い!まずやんわり雰囲気だけでも株主の気分を味わいたい!という方は、無料で投資情報を得られる「常勝株ジャーナル」に登録したり、ちょいと本腰入れたいなら、日本ファイナンシャルアカデミーの株式投資の学校(Web配信,DVD)あたりはメジャーな教材としていいかもしれません。

2016年に向けて新しいことを始める、視野を広げていくキッカケになれば幸いです。