アクティブラーニングって言葉は聞くけど、具体的にどんなことするの？何からはじめていいかわからん、という先生にオススメしたいサービス「Find！アクティブラーナー」を紹介します。

▶ ウェブ de 授業見学 Find！アクティブラーナー | http://find-activelearning.com/
※2017年2月より、サービス名を変更しています

実際に他校が実践するアクティブラーニングの授業を、Webで見学できるというもの。授業風景はもちろん、その意図やポイントを解説したインタビューも含まれているため、雰囲気や進め方など全体像を掴むには最適です。

スポンサードリンク

バリエーション豊富な動画コンテンツを、いつでもどこでも試聴可能！

コンテンツは、無料会員向けとプレミアム会員向け（月額980円、初月無料）があり、プレミアム専用動画の試聴や音声の書き起こしサービス、その他ダウンロードできる限定資料やツールの多さといった点に違いがあります。

メインコンテンツの動画は300（執筆当時）を超え、授業見学はもちろん、実践している講師の知識やノウハウを紹介するものや、ICTの利活用についての動画も一部用意されています。

なかには、新任教員向けコンテンツもあり、これから学校現場で活躍する先生に、現在の教育現場や社会の現状を踏まえ、将来的に何が必要とされるかを考えさせる講座もあります。

↑↑資料・ツールは適宜ダウンロードし、授業改善や普段の取り組みに活用できます。

多様な視点からの授業見学を可能に

授業動画ということで、１本丸々配信すると長くなってしまうため、５分や10分など何本かに区切って用意されています。動画は1.5倍速、２倍速でも観ることができ、まとまった時間がとれなくても、スキマ時間で動画を視聴できるようになっています。

また、授業風景を様々な視点で映し出している点もポイントです。教室全体を映す視点から、生徒とのやり取りを近くで撮影したもの、さらには、生徒の頭にカメラをセットし生徒目線で課題をこなす様子を確認できる映像があったりと、ただ映すだけでない工夫が施されています。

それこそ撮られた映像自体がアクティブに授業を映し出すため、アクティブラーニングのライブ感や生徒のイキイキとした様子がこちらにも伝わってくるレベル。視点がどんどん切り替わり、次に何が映し出されるのかつい気になって観てしまいます。

授業の進行度合いや生徒の空気感がわかることから、よりアクティブラーニングを理解する助けになりますし、先生自身で行う際の良いイメージトレーニングにもなると思います。

他校の実践から、より授業の幅を広げていくキッカケに

動画を一通り観させてもらい、各校・各先生とも非常に考えられた授業を日々行っているのだなと感じました。

アクティブラーニングをはじめてみたものの、ディスカッションがただの雑談タイムになってしまったり、講義の時間と主体的にやらせる時間のメリハリがつかなかったりと、様々な問題が発生する。

そんな悩みを乗り越え、日々授業の質を高めるのは、先生のちょっとした工夫と生徒に何を学んでほしいかという先生側の意志・意図が確実に必要だと感じさせます。
動画の中では、そこまでしなきゃならんのか、といった無理難題を提案している先生はほとんどいません。むしろ、現場の先生だからこそ無理せず可能な範囲でできる工夫を、少しずつ成果につなげているのです。

アクティブラーニングと言わずとも、生徒に主体的になって考えてもらう機会を増やしたいと考える先生であれば、是非観ておいて損のないコンテンツです。

気をつけたいのは、”アクティブラーニングっぽい”授業をするのではなく、生徒を主体的にするための１つの方法にアクティブラーニングがあるという点です。

アクティブラーニングっぽい「型」だけを取り入れるのではなく、まずは生徒を主体的にするにはどうすればいいか、という問いに先生個々が仮説を立て、そこで初めて紹介されている施策・ノウハウを試してみることが重要です。

こうしたサイトやサービスによって、ある種模範解答を得ることはできますが、それを実際に活かすとなった際には、なぜそのやり方がよいのか？なぜその解答である必要があるのか？など、思考停止しないよう考えながら模索することを心がけるといいかもしれません。

▶ ウェブ de 授業見学 Find！アクティブラーナー | http://find-activelearning.com/