GENZO、
ということで、本日1/3(土)に放送された『NEXT WORLD』第1回の視聴まとめを載せていきます。のっけからサカナクションのオープニング長っがいわー!と思いつつ、ナレーターが林原めぐみさんだったことにテンションの上昇を隠しきれなかった模様。
年末から楽しみにしていた番組だったため、観れてさらに満足しました。
番組自体は、ドキュメンタリーと近未来ドラマの2部構成となっており、NHKのドキュメンタリーのおもしろさが際立ったなぁと。近未来ドラマにつきましては、えー、はいっといった感じ。
以下、番組の大まかな流れを確認し、視聴メモをつらつらと記していきます。
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第1回『未来はどこまで予測できるのか』
1. 人工知能の正体
2. 人工知能による未来予測の活用事例
・パトロール経路選定における、犯罪発生エリアの予測
・音楽業界における、ヒット曲予測
3. 人工知能の進化、開発に向けた更なる取り組み
・Google、量子コンピュータを用いた人工知能開発
4. IoT(Internet of Things)- モノのインターネット化
・今後の市場規模や活用事例
・すでに行われているデータ収集の現状
5. 人工知能が普及した社会
・現在ある仕事の半分以上が、人工知能に代替される社会
・弁護士の身に起きている、人工知能との戦い
6. 人工知能を人間の幸福にどうつなげていくのか
・人工知能に採点されるアーティストの決意
・人工知能で理想のパートナーを見つけた大学講師
1.人工知能の正体
人工知能の正体は、ネットワークのサイバースペースの中に存在する
・ロボットやスマートフォンの形で捉えられることは多いが、それは仮の姿
・人工知能はネットワークに繋がった、スーパーコンピュータ上で動くソフトウェアである
・与えられたプログラムによってではなく、膨大なデータを自分で探し分類し、データ間の関係性を見つける
・人間世界の因果関係を発見しているようだが、数字に置き換えたパターンを見つける作業を処理しているに過ぎない
→そのため過去から未来に起こりうる確率を数学的に算出するが、その過程や根拠は人には理解できないし提示もできない
2.人工知能による未来予測の活用事例
– パトロール経路選定に活用する、犯罪発生エリアの予測(カリフォルニア州 サンタクルーズ)
・4年前から人工知能が予測した犯罪エリアに従ってパトロールを行っている
・犯罪の種類ごと(車上荒らし、強盗、喧嘩など)に事件が起こる可能性の高いエリアがリストアップ
・年間12万件におよぶ通報や犯罪の記録(いつ、どこで、何が起こったか)が利用されている
・街灯の故障箇所やバーの開店時間なども考慮され、場所ごとの犯罪確率のパターンを導き出す
・過去のパターンの中から現状とよく似たものを探し出し、犯罪の起こりそうな場所を特定する
・人工知能導入前と比べ→逮捕者数5割増加 犯罪率2割減
– 音楽業界における、ヒット曲予測
・音楽投稿サイト『Musicxray』に搭載された人工知能が、将来ヒットする曲を予測する
・人工知能には、事前にあらゆるジャンルの曲を300万曲を読み込ませている
・音楽はメロディ、ビート、オクターブなど70の要素に分解される
・人工知能に分類させた結果、ヒット曲のパターンを解析→そのパターンに類似する曲はヒットの可能性が極めて高くなる
・しかし、その曲がなぜヒットするのかという理由や根拠は提示されない
・曲ごとにスコアが付けられ、ヒットすると予測された曲ほど高くなる
・高いスコアがつけられた曲を、プロの音楽プロデューサーに紹介している
・音楽業界では手っ取り早くスターを発掘できるこの手法に注目が集まっている
・2045年には、ヒット曲自体を人工知能が作るのではないか
3.人工知能の進化、開発に向けた更なる取り組み
・Google、量子コンピュータ『D-wave』を用いた人工知能開発に取り組んでいる
未来学者レイ・カーツワイル博士
→コンピュータが人間の知能を凌駕する地点「特異点(シンギュラリティ)」を提唱
→2045年には、人類の知能を結集しても敵わないと言われるコンピュータが開発されると予測
4.IoT(Internet of Things)-モノのインターネット化
・この世のもの全てにチップとセンサーを埋め込み、あらゆる情報を取得し活用しようという試み
・毎年17%ずつ市場が拡大中、今後10年で700兆円市場になると予測
・家電や歯ブラシからテニスラケット、ボールに至るまで製品化され始めている
→フランスKolibree社|スマホ連動の「スマート歯ブラシ」:http://www.kolibree.com/en/
→ソニー | スマートテニスセンサー : http://www.smarttennissensor.sony.co.jp/
– ソシオメトリックソリューションズ(アメリカ ボストン)
・何気ない人の会話や仕草を記録する電子バッチを開発し、社内で活用
・いつ誰と誰が活発に意見交換をしたのか、誰が会話の中心か、声の大きさやトーンまで100分の1秒単位で分析可能
→社員の性格やリーダーシップの有る無しを把握
→効率的な会議の方法や組織づくり、人事方針に活かされ始めている
– エモーティエント(アメリカ サンディエゴ)
・センサーによって人の表情から、感情を正確に読み取る
・一瞬の表情を読み取り「怒り」「喜び」など9つの成分に分けて感情を読み解く
・解像度がよければ、数百人同時に感情を読み取れる
– NSA – データセンター(アメリカ ユタ州)
・アメリカの諜報機関NSAが作ったデータセンターには、全世界でかわされた電話やメールのほか、クレカや駐車場の利用記録まであらゆる情報が収集されている
・その利用用途は不明、それについての情報は公開されていない
・IoTにより、2045年にはプライバシーという概念が無くなり、極限まで効率性を高めた社会が到来すると考えられている
5.人工知能が普及した社会
– 論文「雇用の未来」イギリス オックスフォード大学
・現在の仕事の半分は、20年以内に人工知能に置き換えられる
・税理士などの専門職や中間管理職などの知的労働も例外ではない
– UBICオペレーション・センター(ニューヨーク)
・弁護士が法廷で利用する重要な文書を、膨大な判例から選別し提供する人工知能
・重要な文書選びは人工知能がやり、その補佐を人間が行っている→役割の逆転が発生している
・実際の法廷に立つ僅かなエリート弁護士以外は、資料をチェックする仕事しか与えられなくなっている
– ワイル・ゴッチェル&マンジス法律事務所
・チェックする補佐役弁護士の仕事の品質管理も、人工知能で評価している
→弁護士の成果を人工知能の結果と比較し、その評価によって減俸や解雇の判断材料にしている
・最先端技術による効率性の追及が、人間の仕事に大きな影響を及ぼす
・コンピュータの能力よりも上か下か、シビアな競争が起こっている
6.人工知能を人間の幸福にどうつなげていくのか
– 人工知能に採点されるアーティストの決意
・人工知能の採点システムにより契約が決まったものの、その後の曲作りが難航
・システムは、売れる売れないはわかっても、曲の作り方は教えてくれない
・念頭に置くべきは、機械に評価されることか、人に感動を与えることか
– 人工知能で理想のパートナーを見つけた大学講師
・女性が一般に公開しているプロフィール情報(3万人分)をコンピュータに集めさせ、自身の関心と照らし合わせるシステムを開発
・システムが自分に合うであろうタイプの女性を予測し、その中から相手を選定
・関心をよせ連絡をくれた相手とのデートにより、普段より自信を持って会う事が可能になる
・88回のデートを通し、理想の相手を見つけることができた
まとめ
第1回目は15分拡大版だっため、長くなりましたが以上になります。
番組の結びとしては、人工知能がなす未来予測はあくまで人間を助けてくれるツールであり、人間にしかできないことは、その先にあると述べています。
人が生活するこの世界で、人を圧倒する知能と共存しながら、人にしかできないこと、その価値を見つけることはとても難しいことかもしれません。
ですが、それを探し続けることが、人類の更なる進化に寄与するのだと信じて、個人的にも様々な可能に触れていきたいと思います。