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NEXT WORLD第4回は「人生はどこまで楽しくなるのか」です。人生における楽しみや幸せを、最先端のテクノロジーはどう叶えてくれるのか。モノへの楽しみ、人としての幸せ。自分にとっての価値観を整理しながら観させてもらいました。

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第4回『人生はどこまで楽しくなるのか』

1. 人生の楽しみを広げるテクノロジー
 ・ファッション、グルメ、ダイエット
2. バーチャルリアリティが実現する拡張世界
 ・ゲームを2次元から3次元の現実へ
 ・21世紀のどこでもドア
3. 家族との過ごし方、死者との再会
 ・死者との記録が、人格を蘇らせる
 ・より鮮明な人格をつくるために

1.人生の楽しみを広げるテクノロジー

– ファッション
日本人デザイナー 森永邦彦氏

・パリコレ2015春夏、紫外線を当てると色が変わる「フォトクロミックインク」を用いた衣服を発表
→ファッションとはかけ離れた工業分野のテクノロジーを取り入れた
・光が当たった部分とそうでない部分のコントラストが模様となり、その時々で表情を変える
・現在ファッションは転換期であり、ファッションとテクノロジーが融合できた時、人の暮らしは変わるのではないか

– グルメ
フランス農学研究所 エルヴェ・ティス教授

・人工的に作られた化合物を利用した未来の料理開発
・自然の食材ではその組み合わせに限界があるが、それを化合物を使うことで突破
→食材を化合物の単位で組み合わせれば、バリエーションが無限に増え、これまで存在しなかった味・歯ごたえ・香りを作り出せる
料理例:チーズの香りの化合物とクロロフィル、葉緑素の組み合わせ / きのこの風味を添えたグルコースのゲレンデ風

– ダイエット
東京大学 廣瀬通孝教授

我慢しないでダイエットができる研究
・食べ物が実際より大きく見えるという特殊なメガネを活用
→AR=拡張現実の利用
→クッキーを実物より1.5倍大きく見える設定で実験したところ、満腹感は変わらずに食べる量を1割減らすことができた
・見た目の大きさに脳が騙され、実際大きなクッキーを食べていると錯覚させた
・感覚というものは、意外と曖昧なものでちょっとした情報の取り違いで錯覚を起こす
→これで我慢をせず食べる量を減らせれば、楽しく生活できるのでは

2.バーチャルリアリティが実現する拡張世界

バーチャルリアリティ・ゴーグル
・首の動きに合わせ画面が動き、更に3D映像をみせることで現実を遮断
→仮想現実への没入感を得られる
→見せてる立体映像と身体の動きを一致させることで、本当にその場にいるような錯覚を脳が起こす

– ロサンゼルス VRゴーグル会議 2014年9月
・2014年、facebook社が約2,400億円でゴーグルの開発会社「Oculus Connect」を買収
Oculus代表 パーマー・ラッキー氏
→バーチャルリアリティで人生の楽しみを根底から変えたい、決して夢物語ではない
→近い将来、バーチャルリアリティが社会の主流になるはず

・将来的には映画、医療、教育など、ゲーム以外の分野でも可能性があるのではないかと取り組みが始まっている

– 高齢者施設(アメリカ シアトル)
実際にバーチャルリアリティによって、現実では叶わない夢が実現されるようになってきている
・足腰が不自由になり外出がままならない人に向けた「バーチャル世界旅行」の試み
→高齢者でもゴーグルを付けるだけで、作られた3次元空間を、思い通りに旅することができる
例:足が不自由になり買い物ができなくなった女性、3年ぶりの買い物へ

バーチャル空間を、現実世界に近づける研究は更に進化している
・人間が動いたとおりにロボットを動かせる技術「テレイグジスタンス」の研究
→ロボットを遠隔操作して、リアルタイムでどこへでも出かけられることを目指している(どこでもドア)
→世界中の至るところに設置されたロボットに自分を結びつければ、旅行しなくてもその場に瞬時にたどり着いて楽しむことができる
・立体映像と音だけでなく「触覚」も追求
→ロボットが触ったものの感覚が指についたセンサーを通じて人間にも伝えられる
→物の質感や温度までも伝えることに成功している
・世の中とのインターフェイス(接点)がまさに触覚である
→だからこそそこに存在感、実在感が出てくる

– ハーバード大学の研究グループ(アメリカ マサチューセッツ)
嗅覚の研究
・スマホを使って匂いを送り届ける装置を開発
・野菜やコーヒーなど32種類 いずれはどんな匂いも届けられるようになる

・視覚 聴覚 嗅覚 味覚 触覚、五感全てを伝えられた時、仮想現実は本当の人生に匹敵するほどの重みを持つのかもしれない

3.家族との過ごし方、死者との再会

過去に無くなった旦那をデジタル空間に蘇らせる
→旦那の写真や映像をコンピュータ(人工知能)にインプットさせ人格を再現させる
→写真:思い出、文書:価値観、ビデオ:話し方の癖 などに紐付けて人格形成を行う
・コンピュータを通して会話ができるデジタルクローンを作る
・残された個人データを元に、人格を蘇らせる試みが始まっている

– 人格の再現を試みるNPO団体(アメリカ バーモント州)
・登録者4万人を超え、その数は増え続けている
・デジタルクローンの第1号「Bina48」を制作
→Binaさん本人の記憶、家族のデータなど1,000項目以上インプットされている
・誰かが質問をすると、人工知能がBinaさんの個性、相手との関係性を考慮し最適な返答をする
・会話を繰り返しながら、知識を蓄積し学習することでBinaさんの人格に近づいていく
Binaさんと会話した臨床心理士
・現在は、まだ感情より理性が勝っている状態、答えとして的確なものを出そうとしてる
→ただ個性は感じられるし、非常に興味深い

NPO代表 ブルース・ダンカン
→私達の使命は、残されたデータにもとづいて、亡くなった人達を蘇らせ再び人生をともにすること
→デジタルな家族は、家族の多様性を広げるかもしれない

– アイルランド ダブリンシティ大学 カハル・グリン博士
・よりリアルな人格を再現する決め手は、その人の記憶にある
・自分の日常生活の全てを記録(画像は8年間で1,400万枚以上)、それを元に自分のデジタルクローン作製を目指す
・膨大なデータの中から、大切な思い出を選び出すことが最も重要
→大切にしてる思い出のパターンがわかれば、その人の価値観、個性が浮かび上がる
・その人が大切な記憶と感じた時だけ脳に起きる特殊な反応に着目
→生きていようが死んでいようが、その反応の法則性がわかれば人工知能がその人の人格をつくり上げることができる
・人間の脳は膨大なデータから大切だと感じるものだけを選んで記憶を作っている

まとめ

率直な感想としては、どんどん人の我が儘が実現していくのだなと感じました。前回の放送では、精神を肉体から引き離しロボットに移行させる試み。今回はすでに死んでいなくなってしまった人の人格の再現。生きてても死んでても、人はずっと存在したい、していてほしいと願ってしまうものなんですかね。

自分も身内にいない人がいるので、想像はできるのですが、その人がコンピュータ上で蘇ったとしても、それは人工知能だと頭ではわかると思います。ただ、近未来ドラマのように、実際に受け答えができて、画面上でもホログラムでもその”人(人格)”が笑ったり、怒っていたりしたら、それを受け入れてしまいそうな気もする。けれど、それは本当のその人ではないし、だからと言って他人と割り切れる自信もない。

もういっそ自分もロボットになって人格だけバーチャル世界に持っていけば、少しは向き合うこともできるかも。やっぱ触れ合うことでの存在認識はデカイ気します。

ってな感じで今回は以上です。


credit: 16:9clue via FindCC