military-strength-2015
先日、各国の防衛費ランキングを取り上げた際、軍事力ランキング(2015年版)についての情報も見つけたので、今回はそちらを見ていきます。

ソースは「Global Firepower.com」というサイトからです。
このサイト自体は、政府や各種団体から公式に承認されたものではないとのこと。情報の正確性など担保はされていませんが、50を超える指標から戦争における戦闘力を総合的に判断したものだそうです。

毎年ツッコミどころのあるランキングとの評判もありますが、軍人数や兵器の装備、天然資源への依存度や地理的要因など、各指標に関しては一度見ておいて損は無いものだと思います。
参考程度にはなりますが、どの国がどういった軍事体制を敷き、どんな特徴を持っているのかを知る機会くらいになればと。

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主な指標

・マンパワー(例:総人口、動員可能人口、軍事産業に関わる人口など)
・陸軍力(例:戦車、大砲など各種兵器の装備状況)
・空軍力(例:軍用機の数、利用可能な空港数)
・海軍力(例:船・空母・駆逐艦の総数)
・天然資源(石油の産出・消費・埋蔵量)
・物流(例:労働力、商船、道路・鉄道網)
・財政(例:年間軍事費、債務、外貨準備高)
・地理(国土面積、海岸線)
・周辺地域の軍事力 など

その他注意点

・核兵器に関しては、ランキングに反映されていない
・使用可能な兵器の数だけでランキングしたものではない
・各国の経済事情は加味されているが、政治的・軍事的リーダシップは反映されていない
・内陸国など海軍を必要としない国に対しての考慮はしている など

軍事力総合ランキング(上位20ヶ国)

military-strength-ranking-2015
ここでは、対象となった世界126ヶ国中20位までのランキングを取り上げてみました。「Pwrindx」という指標を元にランキングされており、この数値が0に近いほど強い軍事力を持っていることを表します。
(21位以降についてはGlobal Firepowerのサイトにて)

結果から見ると、大方の予想通り1位はアメリカとなっています。圧倒的な防衛予算を武器に、兵器の購入から研究開発まで、最先端の環境で軍事力の向上がはかられています。
そのアメリカを追うのが2位ロシア、3位中国です。
ロシアは大量の資源とアメリカを上回る軍人数、中国は近年の防衛予算増加と圧倒的なマンパワーで猛追している状況です。ただ、中国に関しては、人員はいるもののそれを組織として動かす力が未完な分、現代の戦争では脅威にはなりにくいとの見方もあります。

そして、気になる日本は9位にランクインしました。軍隊こそ持ってはいませんが、自衛隊が相当する戦力だとしてこの位置付けとなっています。
戦争を放棄し、防衛特化の戦力でありながら9位ということで、ツッコミ要素は満載ですが、逆に抑止力として考えると調度いい順位な気もします。
また、防衛費ランキングでは世界7位の予算でしたが、そのほとんどは人件費や維持費に使われてしまうため、研究開発などへの投資は中々難しい状況。近隣国との関係もありますが、今後急に軍事力(防衛力?)が強化されるということは考えにくい状況にあります。

その他、紛争地域である中東各国、欧州の先進国が上位にランクインしており、細かい順位は誤差の範囲内なのかなぁと。色々言い出してしまえば、日本の戦力にアメリカ軍は含まれているのかだったり、そもそも軍事的な情報を、各国が一般に公開している訳ないのでは、とキリがありませんですし。

一旦、世界の勢力図はこんなもんなんだと参考程度に覚えておき、折りに触れた際、自分なりの見解をアップデートしていければと思います。

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