アサヒ、キリン、サッポロ各社の発泡酒(第3のビール)に遺伝子組み換えとうもろこしが使われていたー、と昨晩のニュースにて。
あれっ、これってヤバいんじゃない?と思ったものの、考えてみると何が危険かはっきりとは知らないなと。
これまでよく考えもせずイメージだけ先行していたかもしれない、ということで今回は遺伝子組み換え食品の危険性についてを取り上げます。
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安全派も危険派も決定打を欠く微妙な状況
まず結論から言ってしまうと、危険とまでは言えないものの長期的にみてまだ安全かどうか分からないといった状況です。
あくまで調べたのがネット上にある情報なため、これだけで判断するのは難しいところです。その上、なんせ遺伝子組み換え食品に関する情報が少ない。今回参考にした記事の中で、個人ブログを除いたものだと以下があげられます。
・遺伝子組換え食品Q&A|厚生労働省医薬食品局食品安全部
・遺伝子組換え食品の表示 : 農林水産省
・遺伝子組換え作物をめぐる状況 : 農林環境課
・ジャンクサイエンス(ニセ科学)の見分け方、本来の科学であれば “おかしなもの”が突然出てくることはない~「“安全性”を読み解くための科学リテラシー講座」前編~ (1/3) : BLOGOS
・遺伝子組み換え作物は本当に危ないのか?安全なのか? 世界有数の輸入国かつ消費大国日本はどうする?|健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレス/HEALTH PRESS
・遺伝子組換え食品 海外での“大事件”が報じられない日本(前篇) 「遺伝子組換えトウモロコシに発がん性」?|WEDGE Infinity(ウェッジ)
・遺伝子組み換えの何が問題? | Alter Trade Japan
色々調べながら読んでいたため記事として探せばまだあるのでしょうが、それなりちゃんと読めると思ったのがこれらの記事です。厚労省、農水省は置いといて、その他概ね中立派といった内容です。
残念ながらはっきり危険だ!危ない!と書いている記事は、そのほとんどが個人ブログであり、一部陰謀論もほのめかす言説も含んであったりするためここでは扱いません。
唯一その危険性・問題点をわかりやすく列挙していたのが、1番最後のAlter Trade Japan社の記事。ただ、記事中でそれなりインパクトのありそうな「米国での甲状腺ガンと遺伝子組み換えの推移」と題されたグラフの出典が明記されていなかったりするため、受け取り方には注意が必要です。
安全だろう、危険だろう、という両者共々決定打となる根拠やソースが見つからないため、今後もこの論争は続いていくことが予想されています。
遺伝子組み換え食品の考えられる危険性
それでも、遺伝子組み換え食品の普及において、今後考えられる危険性について最低限は知っておきたい。ということで、その可能性として考えられる危険性・問題点を簡単にまとめておきます。
健康に対する悪影響
ガンの増加やホルモン異常、免疫力の低下など、様々な影響が心配されていますが、依然それを明確に示す証拠やデータは出てきていません。
ただ、1996年より日本でも流通し始めた遺伝子組み換え食品は、大豆やとうもろこしなど主要なものばかりで、その蓄積が今後身体にどのような影響を与えていくのか不透明なままです。
危険であれば食べなければいいとも考えられますが、すでに日常的に使われている食用油(菜種)や、牛や豚などの家畜に与えられている餌の9割以上が遺伝子組み換えを利用したものとなっています。
もはや誰もが無関係でいることができないということを頭に置き、その状況を理解しながら健康に関する情報に注意を向けていく必要があります。
自然環境の破壊
遺伝子操作で農薬に強い農作物を生み出した結果、農薬で駆除できた害虫や雑草に免疫がつき、さらに強い農薬散布が必要になる、といった状況が考えられます。
詳細なデータはないものの、海外の一部ではすでにこの現象が起き被害も出始めているとされ、その一方で、各国政府はそうならないよう農薬使用に制限を設け万全を期しているともしています。
また、遺伝子組み換えをした作物の花粉が、従来の作物と交配した際に生じる生態系への影響も考えなければいけません。状況として様々なケースがあり得る以上、考慮すべき問題として注意深く観察せねばなりません。
まとめ
調べてみて、発泡酒だけでなくすでに大量の遺伝子組み換え食品を口にしていたことに驚きました。本当知らない間に知らないことが進んでいくものだなと、逆に関心。
食べずに生きていくことも難しそうなため、無理をしない程度に食品に気をつかいながら、今後の動きに注視していければと思います。