NPO法人eboard
スタディサプリやアオイゼミなど、日々の学習を動画で行えるサービスは増えてきたと思います。自分のペースやレベルにあった教材を、学校や塾に行かずとも学べるということで、教育現場での普及も進んできている様子。

▶ eboard [いーぼーど] | 動画と問題で1から学べる無料学習サイト : https://www.eboard.jp/

今回はそんな中でも、同じような取り組みを無償で行っているNPO法人 eboard のサービスを紹介します。

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ミッションは「学びをあきらめない社会の実現」

eboard の活動ミッションは、「学びをあきらめない社会の実現」です。

日本は比較的裕福だとされる中でも、貧困率は先進国の中でも高く、特に一人親世帯の貧困率は、OECD加盟国中でも最悪なのだとか。
また、都市と比べ、地方の教育環境は高齢化や過疎化も進みより悪化し、その他いじめによる不登校児の教育機会喪失など、教育現場にはあらゆる問題が山積しています。

そうしたハンディキャップや環境の違いで教育機会が奪われてしまわないよう、無償で動画コンテンツを配信しているのが eboard です。

運営は、寄付やボランティアなどで成り立っているようですが、すでにアップされている動画本数は約2000本、問題数は5000問に達します。
教育ICTの分野で、文科省から大臣賞を受賞するなどその功績も認められ、地方自治体や学校現場への普及も少しずつ進んでいる模様。

eboard-マイページ1

ログインするとマイページに進み、ここで日々の学習履歴や勉強できる科目を確認できます。現在利用できる科目は、「小学生:算数(新・旧)」「中学生:数学、理科、社会、英語」「高校生:日本史」といった状況です。

eboard-学習画面1

試しに中学数学をクリックすると、各学年ごとに単元を確認でき、自分の学びたかったり苦手な分野から勉強を始められます。
「テキスト」という部分をクリックすると、PDFファイルになった問題集が表示され、適宜印刷などして利用することもできます。

eboard-学習画面2

eboard-学習画面3

こちらが実際の学習画面です。
先に動画で講義を観ながら、確認テストを順次こなしていくという流れ。わからなければ、わざわざ戻らずともヒントから動画が観れ、間違えてしまったら「ふせん」機能を使って、「見直したい」「できなかった」などの印をつけておくことができます。

eboard-マイページ2

「ふせん」を貼った問題はマイページから確認でき、やり直してわかったら情報を更新し、「できるようになった」ふせんに貼り替え蓄積していきます。
進捗については、「前回のつづきから」に学習途中の科目が表示されるため、どこまで勉強したかわからなくなることもありません。

ちなみに、動画コンテンツ自体はYoutubeの「eboardchannel」から試聴できるため、いつでも気軽に覗いてみてください。

短時間での予習復習に最適な上、使いやすさも◎

動画を観てやりっぱなしになるのではなく、少しでも引っかかった問題はふせんをして復習にまわせる。こうした基本的ながらも、あるべき機能がしっかり組み込まれていることは重要で、画面もシンプルで使いやすい印象です。

どうしても問題数に関してだけは、やりこむと物足りなさを感じることもあるため、問題集を解く前などに予習復習として、動画試聴と確認問題をこなしておく、というスタイルが合っている気がします。

宿題なども、その日の授業でわからなかったところだけ、動画でチェックしながら取り組むといった形も考えられますし、とにかく無料なため自分に合った利用法を好きなだけ試せる点は嬉しいところ。

お金がなくても”学べる”ことの重要性

ネットが普及し、様々なコンテンツが出てくる中、こうして体系的にまとめられた学習教材が無料で利用できることの価値は計り知れないと感じます。
あっても単発でいつの間にか更新が止まっていたり、マイページ機能がないために、日々の履歴を残しにくかったりと、何かしら無料サービスには限界があるものです。

そう考えると、eboard は他の無料サービスとは一線を画すクオリティを誇り、誰もが気軽に学習サービスを利用できる第一歩になり得ると感じました。

また、NPO法人として継続的に活動し、世の中にこれだけのコンテンツを提供し続けていることは、貧困層や地方に住む子供達に、どれだけ大きな希望を与えているかわかりません。
そうした社会問題を解決するというミッションのもと運営されている点に、深く共感しますし、Edtechが盛り上がっているから、という理由で参入する営利企業にはない可能性を強く感じます。

Edtechが業界として盛り上がっていくには、こうした草の根でも無くてはならないサービスの普及が不可欠ですし、そうした存在をしっかり認知してもらえるよう今後も情報発信していけたらと思います。