エリア別テロ危険度マップ
昨日、ISISが新たなビデオ声明を発表し、パリに続きアメリカの首都ワシントンを攻撃すると警告しました。シリアでの空爆に関係する国々には容赦ないとし、その他各国への牽制も含めた内容です。

と言っても、ISISに敵対する国はフランス、アメリカだけではありませんし、多くの国々がテロリストに相対する姿勢を打ち出しています。
今後は、あらゆる国で危険が増す可能性も考えられ、事前にどんな地域がテロの対象となり得そうか知っておくことは大切です。

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フランス、スペインは中東、北アフリカ並の危険地域


今回参考にするのは、イギリス外務省が作成した「Terror threat around the world(世界におけるテロの脅威)」というマップです。
色が濃い地域ほど危険性が高まり、黄色い地域は比較的安全な場所とされています。

先日襲撃されたフランスも、マップ上ではもっとも危険な地域として色分けされ、随分前からテロのリスクが高いと警告されていたことがわかります。(マップの発表は2015年6月頃)

フランスの他にヨーロッパでは、イギリス、スペイン、ベルギーの計4ヶ国があげられ、リビアやパキスタン、ソマリアといった中東、アフリカ各国と並ぶ危険地域とされている点は特に注目です。
民族紛争や内戦とはまた違ったテロの脅威が、こうした先進国に影響を与える結果となっています。

テロの危険性:極めて高い

イギリス、フランス、スペイン、ベルギー、ロシア、トルコ、シリア、アルジェリア、エジプト、リビア、パキスタン、アフガニスタン、ミャンマー、タイ等

テロの危険性:高い

イタリア、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、ギリシャ、ウクライナ、スーダン、イラン、マレーシア、中国、ペルー、パラグアイ、カメルーン、モロッコ等

テロの危険性:低い

オーストリア、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア、ベラルーシ、フィンランド、ウズベキスタン、カザフスタン、ベネズエラ、アルゼンチン等

テロの危険性:極めて低い

ポーランド、ハンガリー、スイス、トルクメニスタン、ベトナム、ラオス、モンゴル、メキシコ、コスタリカ、ボリビア、台湾、韓国、北朝鮮、日本 等

“テロ”の危険性以外も考慮に

ここでマッピングされているのは、あくまで”テロ”に対する危険性で判断されている国々です。もちろん世界中にはテロ以外にも、紛争やその他犯罪などいつ巻き込まれるかわからない危険が多く潜んでいます。

そうした各国の治安や安全情報に関しては、日本の外務省のページからいつでも確認することができるため、海外へ赴く際は是非確認しておきたいところです。

▶ 外務省 海外安全ホームページ|地図からの検索 : http://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/index.html

先進国の主要都市でさえ安全が保証されない時代において、安全とされる日本でも外交や政府方針1つで状況が一変する可能性も考えられます。
自身がいつどこにいたって、最低限の自衛手段を確保できるよう、日々の情報や各国の動きに目を光らせておきましょう。

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【参考】
Mapped: Terror threat around the world – Telegraph