社会問題として度々取り上げられる待機児童や保育士不足、老人の孤独死。高齢化社会の進行により、こうした問題がさらに深刻化するであろう中、それを解決できそうな少しおもしろい取り組みを見つけたのでメモ的に残しておきます。
といいますか、なんでこれが広く普及してないのか軽く疑問に思う程度に、考えてみればそうだよねという解決法。
それが児童と高齢者が一緒に生活する合同施設(幼稚園+介護施設)です。
スポンサードリンク
幼児と高齢者が互いに手を取り合う空間
Present Perfect documentary highlights Providence Mount St. Vincent care home with a nursery | Metro News
舞台はアメリカ・シアトルにある幼老施設「PRESENT PERFECT(プリゼントパーフェクト)」です。
こちらでは、介護施設内に幼稚園が存在し、週に5日児童と入居者がアクティビティや食事を共にしながら一緒に生活をしています。
児童にとって入居者は、良きお手本であり遊び相手。入居者にとって児童は、心の拠り所であり生きがい。
Win-Winな関係が保たれる上、介護士や特に保育士の負担も軽減できる可能性もあるのではないかと。
もちろんこれらは素人目の意見であり、実際にはあらゆるリスクや困難があると思います。懸念点としてあげられるとすれば、以下のようなものでしょうか。
・認知症や判断力に欠ける入居者と児童の交流
・免疫力の低い児童・入居者間の感染症被害
・イベントごとや行事など大掛かりな準備の必要性
・介護側と保育側の連携、意見調整 など
児童や入居者同士のトラブルもそうですし、それを運営する側の連携や責任問題の点で複雑な課題は出てきそうです。
ただ、実際に国内でも幼稚園併設の介護施設や、時間を設けて児童と高齢者の触れ合う機会を作る取り組みが徐々に増えてきていると聞きます。
リスクや課題はあると思いますが、それ以上の社会的価値や意義を感じ取れる試みであることは間違いないため、是非今後増えていってほしいなと思います。
photo credit: Controlled by Fire via photopin (license)