和紙
障子や提灯などに使われ、そのモノや環境に独特のぬくもりを与える和紙。
最近では和室などで過ごす機会も減り、余計に触れることが少なくなった気がしますが、ふと身近に触れられる場所はないものかと。

ということで今回は、和紙に関するイベント紹介と、都内やその近辺で創作やワークショップなどを開いている和紙工房をご紹介します。

スポンサードリンク

湘南を舞台にした和紙の企画展

WACCA JAPAN washi

和紙を知る、触れる、感じる。
和紙という素材には、どんな魅力があり、可能性があるのか____

今月21日(土)〜25日(水)にかけて、神奈川県葉山町にて和紙をモチーフにした企画展が開かれます。
WACCA JAPANという和紙製品の企画やデザインが専門の会社が主催。

現代のライフスタイルや住環境に、和紙をどのように取り入れるかをテーマに、アートや芸術品としてだけでない和紙の可能性を提示しています。
築90年の日本家屋をリノベーションした貸別荘が舞台となっており、その空間を存分に活かした展示となっているそうです。

和紙と聞くと身近なところでハガキや栞(しおり)を思い浮かべますが、それだけに留まらない和紙の新たな一面を拝めるとのこと。
純粋に和紙を楽しみたいという方だけでなく、現代における伝統芸能のあり方や古くからの文化が生み出す価値について興味ある方には、良い刺激になると思います。

若干アクセスしづらい場所にありますが、入退場自由&無料なため、気晴らしに海を見たい・海岸沿いを散歩したいという際、ついでに覗いてみるといいかもしれません。

イベント詳細(同店HPより)

日時:2015年11月21日(土)〜25日(水)
場所:Nowhere but Hayama
http://www.nowhereresort.com/house_h.html
 神奈川県三浦郡葉山町一色2112
 海に向かって御用邸の右端の塀伝いに、細い道へ。
 一色児童公園前の板塀の日本家屋です。
 ※会場に駐車場はございません。近隣の駐車場をご利用ください。
時間:10:00-17:00(18:00-20:00)
 ※18:00以降は商談のお客様を優先とさせていただきます。
・11月21日(土)初日 open 15:00(オープニングレセプションのため16:00 close )
・11月25日(水)最終日 close 16:00
詳細:WASHI PAPER EXHIBITION in HAYAMA 開催のお知らせ。

和紙の手漉き体験、ワークショップ実施工房3選

ここからは、和紙を見て楽しむのではなく、実際に触れて自分で作って楽しむことのできる和紙工房を紹介していきます。
都心に住み中々触れる機会が無い、と思っている方でも実は身近にそうした場所がある、ということを知ってもらえればと思います。

手軽に和紙を漉く作業だけを体験できるコースや、和紙を使った創作物まで自作できるワークショップまであり、工房によって様々です。

和紙の専門店 小津和紙 – 日本橋

小津和紙
江戸時代1653年から続く老舗中の老舗、小津和紙。
こちらでは紙漉き体験のできるコーナーが設置されており、オリジナルの和紙を作ることができます。詳細についてはお問い合わせの上とのことで、1名からでも気軽に受け付けてもらえます。

また「小津文化教室」と題し、書道をはじめ、ちぎり絵・押し花・水墨画・カリグラフィーなどを学べる教室も開講しています。
お試しの体験型講習会から入会してきっちり学べる講座まであり、約80の教室が開かれているそうなので、和紙だけでなく、幅広い日本の文化・芸能に触れる際には最適な環境といえそうです。

– 店舗詳細
住所:東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル
交通:JR「新日本橋」駅 5番出口より徒歩すぐ
 東京メトロ「小伝馬町」駅 3番出口より徒歩5分、「三越前」駅より徒歩8分
予約:1名様よりご予約可能(ご予約優先にて承ります) ※詳細はお問い合わせください
問い合わせ先:03-3662-1184(10:00~17:15)
HP:http://www.ozuwashi.net/

ひので和紙(hinode washi)- 西多摩郡

ひので和紙
東京都心から約1時間の場所にある西多摩郡で体験ワークショップのできるひので和紙。紙漉きから和紙アート、ハガキ作り、和紙キャンドルなど多彩なコースが用意されています。

立地を活かした豊かな自然の中で、紙が木からできていることを感じながら井戸水なども利用し、紙漉きを行っていきます。
ただ作るというだけでなく、自然のありがたみを感じながら資源がいかに貴重なものであるかを学びその精神を育むといった面で、家族連れに人気の工房です。

– 店舗詳細
住所:東京都西多摩郡日の出町大久野6436
交通:武蔵五日市駅より車で7〜8分
 圏央道日の出インターより15分
予約:下記HPのご予約フォームより
問い合わせ先:下記HPのお問い合わせフォームより
HP:http://hinodewashi.tokyo/index.html

KAMIZM Lab. – 墨田区

kamism.lab
KAMIZM Lab.(カミズムラボ)は、創作和紙の雑貨や壁紙、照明などを職人の手加工によって生み出すこだわりの工房です。
コースは主に5つほど用意されており、紙漉きから照明制作、アートパネルやノート(豆ノート)作りなどがあります。小さい子供から大人まで幅広く楽しめるようになっています。

場所は押上駅から歩いてすぐのところにあり、東京スカイツリーを楽しみがてら寄ることも可能なため、ちょっとした観光プランを組むにも最適です。
観光地や日本の文化に触れたいという海外の友人などいれば、是非連れて行くと喜ばれるかもしれません。

– 店舗詳細
住所:東京都墨田区業平3-7-11
交通:押上駅(半蔵門線・都営浅草線)B2番出口より徒歩2分
 ※ 専用駐車場はございませんので、なるべく公共交通機関をご利用ください。
予約:下記HPの「体験工房」ページより
問い合わせ先:03-5637-8571(10:00〜16:30)
HP:http://kamismlab.jp/

まとめ

以上、都内で行ける和紙体験工房3選でした。

個人的に、1人暮らしの部屋に和紙を用いた製品がポンと1つあるだけで、かなり雰囲気が和らぐなぁという印象があり、日本人の感覚として独特な感性を呼び起こすものと常々感じていました。

殺風景な中にも、ふと和を感じられる空間が欲しいとなった際は和紙製品を買ってくるだけでなく、こうした体験工房で自作することも視野に入れて話のネタにでもなればと思います。


photo credit: KARACHO via photopin (license)