倉敷中央病院研修医実技トライアウト

最近の医師(研修医)採用試験では、こんなこともするのか!と驚きの実技試験が、岡山県倉敷中央病院で行われたそうな。
「研修医実技トライアウト」と題されたこの試験は、通常の書類選考、筆記、面接に加えて新たにはじまった試みとのことですが、なかなかパンチ効いています。

まずは早速、その受験者の想像を右斜め上に超えていった試験の様子をご覧ください。

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「Mission1」が発表された瞬間の受験者の困惑顔がまさにハイライト。
与えられた用具はメス・ピンセット・鉗子(かんし)。制限時間は、各Mission15分間。

Mission1:1.5cm平方の折り紙を使って、5ミリの折り鶴を折る
Mission2:13のパーツに分解されたタマムシを、復元する
Mission3:5ミリ程度の米粒に、切ったネタをのせ寿司を握る

本当にこれが医師の採用試験なのかと疑いたくなりますが、確かに考えてみると現場で必須の力が試されていることがわかります。

病院側が、人となりや知性に加えて、作業の正確性や緊張状態での集中力・忍耐力を試すために実施したとのこと。確かに一見、ゲーム感覚で取り組めそうな課題ですが、試験会場の雰囲気や独特の緊張感をかもす演出が、受験者へ相応のプレッシャーを与えています。

実際に患者と対峙した時を考えると、絶対にミスのできない環境を疑似体験させるには、こうした方法もあるんだなと。
各病院、施設の工夫によって、今後また新しい試験が出てくるか楽しみです。

そういえば手術ロボット「ダビンチ」ってどうなった?

手術室での緊張感を、採用試験で試すという点は非常におもしろいと感じましたが、それに関連して手術ロボットの「ダビンチ」ってどうなった?と。

日本ロボット外科学会によると、現在薬事承認されている領域は「一般消化器外科」「胸部外科(心臓外科を除く)」「泌尿器科」「婦人科」で、すでに泌尿器科を中心に2015年には約1万3千件の手術が行わているそうな。

直接患者に触れて行う手術は限られてくるかもしれませんが、採用試験で試されたスキルやメンタルは今後も活かされそうです。
また、ダビンチを想定しての実技試験などもあったらおもしろいなと。ピンセットで持ち上げたピンセットでマメをはさんで、隣の皿へ移動させるとか。

回りくどいっすね。