「この世界の片隅に」HP

昨年11月に公開され、異例のロングラン&大ヒットを記録している映画「この世界の片隅に」。みなさんは、もうご覧になられたでしょうか?

自分は昨年末に友人と観に行ったのですが、戦争映画のイメージを完全に払拭させられ、驚嘆&感動の雨嵐。

広島に住む人たちの暮らしぶりが丁寧に描かれ、当時の人達にとって戦争は特別なものというより、あくまで一時代の日常であったのだということに初めて気付かされました。

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広島のことをもっと知りたい、リアルな資料を拝みたい!

徹底的に緻密に描かれた日常から展開する、理不尽なまでの爆撃シーンは、一視聴者としての立場を無効化し、恐さ以上に焦りや混乱を呼び起こすほどのリアリティ。

こんな映画観たことない!とはよく言ったものですが、本当に表現するのが難しい感情揺さぶられる映画であったと思います。

と、今回はこのまま映画レビューを続けるわけではないので、このへんで打ち止めですが、映画に感化され、もっと広島のことを知りたい、当時の状況を振り返りたいと思った方は多いはず。

そんな時にぜひとも利用したいのが、世界中の博物館・美術館巡りをスマホで可能にしたGoogleアプリ「Arts&Culture」です。

圧倒的な作品数と機能性で、芸術鑑賞を掌に実現

Google「Arts&Culture」アプリ(C) Google

▶ Web:Google Arts & Culture
▶ アプリ:iPhone / Android

こちら、世界中の文化遺産をオンライン上で紹介することを目的に運営されているサービスです。

日本だけでなく、世界中の1000を超える施設やコンテンツを手軽に閲覧でき、芸術や歴史に対する理解を存分に深められる内容です。

Google「Arts&Culture」アプリ1(C) Google

特に、アーティストや時代、作品の色合いから素材まで、細かな検索軸が用意され、自ら意識的に探さなくても作品の方からやってくるレベル。

Google「Arts&Culture」アプリ2(C) Google

取り上げられている人物の作品を、ただテキストで学ぶだけでなく、時系列に並べてその変化を一覧で見ることができたりと、思わぬ発見や感動とも出会える点は非常に秀逸。(上画像は、クロード・モネの作品を年代別に並べています)

Google「Arts&Culture」アプリ3(C) Google

そして、なんといっても欠かせないのが、こちらの「バーチャルツアー(ミュージアムビュー)」。
Webではなくスマホで立ち上げると、画面越しに施設内の様子が映し出され、右に左に動かすことで辺り一帯を見回すことができます。

その他、位置情報を許可すれば、今いる場所付近にある施設をリストで表示してくれたり、お気に入りの作品をコレクションとして登録しておくことも可能です。

こうしたGoogleの活動は、一営利企業を超えた社会的意義のあるものですし、便利なサービスを無料で享受できる身としては、それを多分に活かして学べればなと。

広島平和記念資料館のリアルな資料・展示から

話は遠回りしましたが、改めて広島の当時を知ることのできる資料にアクセスしてみます。

Google「Arts&Culture」アプリ4(C) Google

検索から「広島」と入力すると、施設や展示、関連コンテンツが表示されます。
現存する資料をもとに、これまで知らなかった歴史の事実・裏側を、ストーリーとして学べるため、ただ閲覧する以上の没入感を得られるのが特徴。

Google「Arts&Culture」アプリ5(C) Google

「バーチャルツアー(ミュージアムビュー)」では、原爆ドーム周辺を見渡すことが可能です。
(※残念ながら移動は不可)

Google「Arts&Culture」アプリ6(C) Google

映画の中で描かれていた建物疎開の様子や、絵の得意なすずさん(主人公)なら、こういう絵も書いていたかもなーなど、現実と映画を行き来しながら思いを馳せます。

こうして閲覧すると、「この世界の片隅に」を観た後のリアル資料は、想像以上に胸に迫るものがあると実感。

一字一句追いながら、当時の状況を思い浮かべると、映画のシーンにはなかった情景も生々しく浮かび上がり、その場に居合わせていたらという if を何度も頭の中で反芻してしまいました。

映画も観てみっぱなしにするのでなく、こうして振り返りながら学ぶことで、より深い思考・理解につながるのだなと改めて。

歴史や芸術の情報を、欲しい時に欲しいだけ

その都度サイトにアクセスするのでなく、こうした膨大な情報をストックしたアプリがあれば、手軽さも相まって興味関心をさらに横に広げることができます。
知りたい時にすぐ知れる。
鉄は熱いうちに打て、というように、知りたい情報以外にも、気になったものはすぐに調べられる環境・ツールを整えておくことは重要です。

また実際の所、こうした資料や展示とじっくり向き合うというのは、立ちっぱなしや混み合っている状況ではなかなか難しいもの。
現地に行くことでその場の空気感を得られることもありますが、ネット・アプリ上での閲覧も、違った意味合いを持つ有意義な体験になるのだなと感じました。

今回は、戦争をテーマに広島を取り上げ閲覧しましたが、その他にも歴史的出来事や自分の関心ある芸術を深める際には、ぜひ活用して世界を広げてみてください。

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