もうどこにも行けないんだから、博物館が来て!と思ってたら本当に来た事案をご紹介します。

その名も、「おうちで体験!かはくVR」。

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国立科学博物館のコンテンツを自宅で楽しめる!

国立科学博物館「おうちで体験!かはくVR」トップ
おうちで体験!かはくVR -国立科学博物館-

国立科学博物館の展示物を、家にいながら見学できる本サービス。本日(2020年4月24日)から公開され、この外出自粛中も博物館にある展示をいつでも学び、楽しむことができます。

国立科学博物館といえば、1877年(明治10年!)に創設され、2018年度の標本資料数はなんと 4,698,183点にのぼる国内最大規模の博物館です。
日本最古の博物館として知られる、東京国立博物館の5年後に創られたこともあり、その歴史や積み重ねを感じさせます。

今回はその中でも、「人類と自然の共存をめざして」をメインテーマとした常設展示、「日本館」と「地球館」がVRで公開されました。
実際に館内を歩く感覚で、「生き物たちが暮らす地球の環境を守り、人類と自然が共存可能な未来を築くために、どうすればよいのか」を体系的に、わかりやすく学び考えることができます。

国立科学博物館「おうちで体験!かはくVR」建物俯瞰
(「地球館」の建物俯瞰図)

日本館-「日本列島の自然と私たち」

国立科学博物館-日本館
(画像は、3階北翼「フタバスズキリュウ」の復元骨格)
▶ 館内の案内はこちら:日本館フロアマップ

日本館のテーマは、ずばり「日本列島の自然と私たち」。
日本の自然の生い立ちや、自然と日本人の関わり合い、日本列島の生い立ちについて各フロアごとに展示が並びます。
元々、日本は大きな大陸に連なる一部でしたが、時代とともに分裂し列島として成立するまでのダイナミックな変動の歴史を学ぶことができます。

地球館-「地球生命史と人類」

国立科学博物館-地球館
(画像は、1階地球史ナビゲーターエリア「アロサウルス」の全身骨格)
▶ 館内の案内はこちら:地球館フロアマップ

「地球生命史と人類」をテーマとする地球館では、地球に生息する多くの生物が、互いに深く関わり合って生きている姿、生命が誕生と絶滅を繰り返しながら進化してきた道のり、そして、人類の知恵の歴史を展示しています。

子どもたちにぜひ観てほしい日本と地球の不思議!

VR上で館内を散策すると、初めてだとやや迷ってしまうこともあるため、ぜひフロアマップを確認しながら楽しんでみてください!

展示を見ることはもちろん、一部展示の解説パネルなども拡大すれば読むこともできるため、ただ観て終わりではなく、しっかり学びの教材としても活用できそうです。
制作の過程で、実はカメラの高さが、子どもたちの目線に合うよう約120センチに調整されていたりとこだわりもみられ、博物館としての不思議や発見を存分に子どもたちに届けることができます。

一部の学校では、これらを課題として活用する事例も出てきているようで、今後は反転授業やオンライン授業の教材としての利用も進んでいくかもしれません。
ぜひこの機会に、VR散策の可能性に触れてみてください。

【参考】
おうちで体験!かはくVR -国立科学博物館-
・独立行政法人国立科学博物館概要2019:https://www.kahaku.go.jp/about/summary/imgs/kahaku_outline2019.pdf
・まるで中にいるよう… 上野の国立科学博物館など3D撮影、VR映像に – 毎日新聞:https://mainichi.jp/articles/20200424/k00/00m/040/076000c