消防士装備

トルコ、サウジアラビア、バングラディシュと、相変わらず世界ではテロが頻発していますね。中東だけでなく、ヨーロッパや東南アジアにまで広がるその凶行は、いつどこで出くわすかわからないのが厄介なところ。

さらに直近では円高、来月からはリオデジャネイロオリンピックということで、海外旅行への誘惑も尽きませんが、いかんせんもしもの時の準備はしておきたい。
テロとは言わずも、何かのトラブルに巻き込まれる前に、まずは身近に揃えられる自己防衛・護身用グッズを取り上げておきたいと思います。

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そもそもテロに遭遇したら逃げるしかない

出口案内標識
テロの話を持ちだしてみましたが、実際テロ事件に巻き込まれてしまった場合、個人でできることは正直何もないと考えたほうがよさそうです。
最近Twitterにも上がっていましたが、米国でテロ対策訓練を受けた方が、すべきこととしてあげたのは「逃げる・(スマホなどで)記録しない・立ち向かわない」というものでした。

詳しくは→「日本も人ごとじゃない? 米国で習った“テロ対策訓練”のまとめが命を守ってくれそうと話題に – ねとらぼ」にも書かれていますが、確かに考えてみれば、本気で人を殺そうとしている集団と対峙して、一般人が勝てる要素は限りなく少ないというもの。

とるべき行動として、以下のことは頭の片隅にでも入れておいてもらえればとのことです。

・常に出入り口、非常口の位置を確認する癖を付ける。
・大きな柱や仕切り壁などに近いと生存率が大きく上がる。
・“何か”が起きてもその方向を見ず、逃げる。携帯電話で撮影しない、やじ馬しない。落ち着くのは無理でも立ち止まらない。
・銃乱射・爆発物の場合でも何でもとにかく屈んで逃げる。爆風で頭が取れるケースが有る。頭を低くして逃げる。足にけがをした場合も這って逃げる。“死んだふり”は通用しない。
・人とはぐれても探しに行かない。建物・場所から逃げ切れなかった場合は、1人ででもどこか安全なところ(見つけられるかは運)に隠れる。
・化学兵器テロの場合はハンカチが生死を分けるので、できるだけ持っておく。
・携帯電話はすぐに切る。鳴ると場所がバレる。
・口を開けておくと爆発音などで鼓膜が破れるのを防げる。

「“死んだふり”は通用しない」「爆風で頭が取れるケースが有る」なんてのは壮絶に生々しくもありながら、実践的なアドバイスだなぁと。

なにかマンガの世界を言っているようで実感がわきませんが、とにかく自分がすべき最重要ミッションは、生存確率を高めながら”逃げ切る”こと。それに尽きます。

実は意外と揃えやすい護身用グッズ7選

ではここから実際にテロ、またはトラブルに巻き込まれた際、逃げ切るために使えそうな護身用グッズをまとめておきます。
前述した基礎知識を覚えておくことはもちろんですが、もし絡まれたり連れて行かれそうになった際には、それ相応の護身用グッズは強い味方となるはずです。

備えあれば憂いなし、ということで一家でシェアしてもいいですし、まずは準備しやすいものから並べておきます。

催涙スプレー

最近のものは、バックに入るサイズで扱いも簡単なため、本格的なものはいらないという方であれば、定番のスプレーをオススメします。

護身用スティンガー

要は”ツボ押し”ですが、人差し指と中指に引っ掛けてパンチするだけで、相手に不意打ちを食らわせられます。
力の弱い女性でも、なにも付けずに抵抗するより遥かに効果的で、キーホルダー代わりにつけておくといいかもしれません。

クボタン

直接殴ったり、パンチしたりするのが苦手、という方はこちらのクボタンで相手を突いて攻撃する方をオススメします。
カラーバリエーションもあって安価なため、手軽に持ちやすいグッズです。

タクティカルペン

荷物になるようなものは持ちたくない、という方にはスティンガー・クボタンに加え、こちらのタクティカルペンも使いやすいと思います。普段はペンとして使えますし、いざとなればひたすら突いて敵を攻撃。
また、空港などでも没収されることはないとのことで、その点は安心して持ち運びできます。

ハンマーライト

夜出歩く際には、こうしたハンマーライトもアリではないかなと。
見た目からしてイカツイですが、ライトだけでなく非常用サイレンやシートベルトなどを切れるカッターも内蔵され、持っているだけで戦闘力アップ間違いなし。

折りたたみ式警棒

折りたたみ式で普段は20cm弱、伸ばすと50cmほどにもなるため、大柄な相手やリーチにハンデがある場合、不利な状況でも応戦できます。

防弾チョッキ・防刃手袋

防弾チョッキと聞くと高そうなイメージがありますが、実際は2000円台からもあり、それなり安く買うことができます。
また、防刃手袋なども1000円前後の物も多く、普段家でも日曜大工の時などに使えるクオリティーです。

相手を倒すためでなく、逃げるために使うもの

以上、自己防衛・護身用グッズを紹介してきました。
一通り揃えておくもよし、まず身近に使えそうなものから備えておくもよし、といったところですが、あくまでこれらグッズは相手を倒すというより、逃げる時間を稼ぐため、一時的に応戦する際の武器としての利用をオススメします。

こうしたものが通用するのも、最初の一撃や不意打ちくらいなもので、普段から戦い慣れている相手にこれだけで勝とうとしないことが重要です。

海外でテロやトラブルに遭遇した際、まず逃げることを第一に考える。その上で、役立ちそうな道具は事前に揃えておく、といったスタンスで海外での不安を解消しておきましょう。