プログラミング学習教材

年も開けてはや3週間。
今年は子供にどんな習い事をやらせてみようか。そんな親御さんたちがついに注目し出したのが「プログラミング教室」です。

子どもがいる親世代に聞いた「年末年始の習い事アンケート」2017年、子どもにさせたい習い事、第1位は「プログラミング教室」スマートフォン・タブレットを使用した学習教材も人気上昇! | 現代ビジネス

一昨年あたりからプログラミング熱も高まってきており、この度晴れて世間の関心を勝ち取った形となりました。
日本のSTEM人材育成の入口として、こうした動きはどんどん加速していってほしいもの。

プログラミング教室には、その役割は大いに期待されていますし、引き続き各スクールの動きには注目していきたいところです。

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習い事の前に、自宅でも気軽に

さて、そんな注目の的であるプログラミング教室ですが、実際に通わせたいと思うといくつか問題があったりもします。
それは、習い事の宿命といえるかもしれませんが、まず近場に教室がない!そして、月謝が高い!等々です。

今はまだニッチな習い事ですし、こうした側面は避けられませんが、流れ的にも進行形で各教室とも拡大中であるため、今後にぜひ期待してほしいと思います。

以前、プログラミング教室のまとめ記事も書いているので、そちらも参考にしながら随時チェックしていただければと思います。

[参考]
 【2016版】小〜中学生から始められるプログラミングスクール9選まとめ

教室でなくてもプログラミングはできる!ということで

近場に教室がなくて通わせられない、費用が高くて手が出ない。
こうしたご家庭も多いかと思いますが、実際のところ、塾に通わせずともプログラミング自体の学習は家でできるもの。

特別な機器を使わずとも、ネットにつながるパソコンやスマホ・タブレットがあれば、すぐにでもはじめられる点はぜひ知っておいて欲しいポイントです。

ということで、こうした関心の高まってきた今だからこそ、改めて子供でもネットで学べるプログラミング教材をいくつかまとめておこうと思います。

プログラミングへの接点を増やし、理解を深めてもらう手軽なツールとして、また、各教室で利用されている教材もあるため、入塾前に予習がてら触ってみるにもオススメです。

Scratch(8歳以上)、ScratchJr(5歳以上)

Scratchトップ画

▶ Scratch – Imagine, Program, Share : https://scratch.mit.edu/
▶ ScratchJr – Home : https://www.scratchjr.org/

こちら言わずと知れたプログラミング教材の Scratch です。
プログラミング教室だけでなく、世界中の学校でも導入され、子供大人問わず幅広く利用されています。

サイトには、Scratch を利用して作られた多くの作品を見て楽しむことができ、作る前からワクワク感を得られる点もポイント。
設けられたプロジェクトやコミュニティでは、利用者同士の交流も活発です。

最近ですと、NHK で放映された厚切りジェイソン出演の番組「Why!?プログラミング」でも利用され、サイト内でも様々な作品が Scratch で作られていました。

ネット上に関連する情報や動画はとても多いため、まずは難しそうと考えず、触れて遊んでみることをオススメします。

Pyonkee

▶ Pyonkee – iPadでビジュアルプログラミング : http://www.softumeya.com/pyonkee/ja/

Pyonkee は、Scratch をベースに開発されたプログラミング教材です。
主に iPad での利用を想定しているため、もしお持ちであればぜひこちらを試してほしいところ。

基本的な操作方法は、Scratch とそう変わりませんが、マウス操作の必要がなく、タップやピンチイン・ピンチアウト、内蔵マイクやカメラ利用も含めより直感的に操作することができます。

子供にパソコンはまだ早いし、スマホだと画面が小さいといった場合、ちょうどいい選択肢として Pyonkee で学習することが可能です。

プログラミン

▶ プログラミン | 文部科学省 : http://www.mext.go.jp/programin/

国としてプログラミング教育を推進するにあたり、子供達の学習教材として開発したのがプログラミンです。

プログラミングに関する様々な役割を持ったプログラミンという生物を、多様に組み合わせながらアニメやゲームを作っていきます。
こちらもベースが Scratch なため、こなす作業はそれほど変わりませんが、キャラクターを用いたインターフェイスは小さい子供でもとっつきやすいと評判。

解説やチュートリアルもしっかり用意されているため、それほど抵抗なく利用できるようになっています。

CodeMonkey

▶ プログラミング学習ゲーム CodeMonkey ( コードモンキー ) : https://codemonkey.jp/

Scratch やプログラミンで多少コードに慣れてきたら、ぜひこちらのプログラミング学習ゲーム CodeMonkey で遊んでみてほしいと思います。

イスラエルで開発された学習教材で、ゴリラに奪われたバナナをサルの「モンタ」が取り返すという設定でストーリーが進んでいきます。
バナナをいかに効率よくゲットできるか、問題(障害)をどう捉え、どんな解決策が考えらえるかなど、プレイするにあたりよく検討することが重要です。

モンタを動かすだけでなく、時には亀やワニ、ねずみなど、フィールドにいるキャラクターも動かしながら視野を広くしてバナナ奪取を目指すゲーム。
何か具体的な作品を作るわけではありませんが、プログラミングのスキルや考え方を楽しみながら学べる教材となっています。

Viscuit(ビスケット)

▶ VISCUIT(ビスケット)〜コンピュータを粘土のように〜 : http://www.viscuit.com/

文字やコードなどを打ち込まず、絵を描くことによってプログラミングを体験できるビジュアル教材、それがビスケットです。

低学年から、というよりもはや未就学児も対象としてコンテンツが成立しており、お絵かきの延長でプログラミングに親しむことができます。
一見、プログラミング教材には見えないインターフェイスですが、そう意識することなく、自然とその概念や考え方を学べるようになっているとのこと。

アプリもリリースされたそうなので、お絵かきできる子供であれば、それとなく遊ばせてみてもいいかもしれません。

Tikle

tickleトップ画

▶ Tickle: Program Star Wars BB-8, Drones, Arduino, LEGO, Dash & Dot, Sphero, Robots, Hue, Scratch, Swift, and Smart Homes on your iPhone and iPad : https://tickleapp.com/

Tickle は、Sphero や Dash & Dot といったスマートトイ(ロボット教材)を動かすことのできるプログラミング言語です。

以前スマートトイ関連でそれらを取り上げましたが、自分でロボットやおもちゃを現実世界で動かせるという経験は相当刺激的なはず。
ネット上では体験できない実物へのプログラミングは、より創造性が掻き立てられ、多感な子供達の可能性を存分に広げてくれます。

スマートトイ自体海外の物が多いため、なかなか手に入れにくいのですが、さらに一歩先の経験をさせてあげたい場合、1つの選択肢になると思います。

[参考]
 遊んで伸ばす創造性と問題解決力。世界中で話題の「スマートトイ」を悩んで4つあげてみる

まずプログラミングを試せる環境を身近なものに

以上、6つほど紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

こうした教材は、なによりもがんがん使って遊んでみることが重要なため、まず教室に通わせる前に子供に触らせてみるといいかもしれません。

そこで興味を持てば、より学べる環境を整えればいいわけですし、ちょっと違うとなれば改めて考え直してもいいと思います。
学ばせたいのは山々ですが、子供の関心がどれほどかという見極めも、こうしたネット上の無料コンテンツで試せる時代。

使えるものは有意義に使って、子供の可能性を目一杯引き出してみてください!