children are reading
いやーこの本欲しいなー。
子供達が世界をどのように見ているのか。この世界で使われている言葉を子供に定義させてみたという本が、いま海外で話題なのだとか。

12歳以下が執筆を担当! コロンビア発「子供辞書」の解説が深い | クーリエ・ジャポン

『星の家 子供たちが語る宇宙』という本には、130個ほどの単語に、子供達が加えた独自の解釈が約500通り載せられているそうで、その一部が紹介されているのですが。。うーん、どうして子供の言葉ってこんなに響くんでしょうかね。

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子供の純粋な感性が、世界をシンプルにする

「戦争ってなに?」「平和ってなんだろう?」という大人でも聞かれたら即答しづらい質問も、子供だからこその感性で本質を射抜く射抜く。難しいことはわからなくとも、シンプルな言葉でこの世界が定義されています。

以下、一例なのですが、、

大人:何事にも口出しする人。自分を第一にしゃべる人(アンドレ・フェリップ・ベドヤ/8歳)
:塗ることのできない色(ジョナサン・ラミレス/11歳)
宇宙:星の家(カルロス・ゴメス/12歳)
戦争:一部の土地や平和のために人を殺すこと(フアン・カルロス・メヒア/11歳)
平和:人々が互いに許しあうこと(フアン・カミーロ・フルタード/8歳)
暴力:平和の悪いところ(サラ・マルティネス/7歳)

深いなー、なるほどなー、とつい唸ってしまう回答の数々。
12年という短い間に体験、見聞きしてきた世界とは思えないほど的を射ている印象です。

「白:塗ることのできない色」「宇宙:星の家」なんてオシャレ過ぎて、このまま広告のコピーに使えそうですし、「平和:人々が互いに許しあうこと」なんて大人でも中々言えない気がします。

成長する過程で、より多くの世界を見て知識を得ることで、さらに理解は深まるのでしょうが、こうした物事をシンプルに捉える感性はいつまでも大切だなと改めて気付かされます。子供の言葉だから、というバイアスを抜きにしてもスッと入ってくる感じ。

様々な偏見や憶測を外して見る世界は、こんなふうに見ることができるんだと再発見しました。

この感性を、守り・育むのが親と教師

また、こうした感性を守り育んでいくにも、大人、特に親や教師の役割は非常に重要だということがわかります。幼い頃からの影響や見てきたものが、その子の感性・認識力に関わってくるのは間違いありません。

今回この本を手がけた教師は、授業で生徒たちに「子供」という単語を解説させてみたときの経験が基になっていると言います。多くの学校では、「子供」という言葉を”教え”はすれど、それを子供達に”解説させる(考えさせる)”ことはめったに無いのではないでしょうか。

先生自身が、これをおもしろいと思える感性もさることながら、それを記録し出版できるまで子供達に問い続けてきた事自体アッパレだなあと。

知識の詰め込みではなく、思考型の授業というのもこうした取り組みから始められるのではないかというヒントになるかもしれません。
個人的に、日本の子供達や生徒に聞いたら、どんな答えが返ってくるのかかなり興味がありますし、お国柄とか出たりするんでしょうかね?かなりおもしろそう。

子供達の感性を育み、同時にこの世界の良い面・悪い面をしっかりと捉え自分の糧にしてもらうためにも、大人は責任持っていかんとなと感じました。