読書する人
読書癖もついてきて、コンスタントに本を読めるようになってきましたよしだです。
今回は、読書癖がなかなか身に付かないという友人・知人が周りに多かったため、個人的に本を読めるようになった方法をまとめておきたいと思います。

読書の方法に正解不正解はないと思いますし、サッと流し読みして何が言いたいかだけ伝わればなと。

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読書習慣をつける前に「本の読み方」を知っておく

最近、読書についてちょうどいい記事が流れていたのでご紹介。

▶ 本から限られた時間で最大限の情報を得る読書のコツをまとめた「本の読み方」 – GIGAZINE : http://gigazine.net/news/20160803-how-to-read-book/

どうせ本を読むなら、しっかり学びを深めたい。ということで、まず「本の読み方」を確認しておきたいと思います。
記事から一部抜粋すると、以下の点に気をつけることで、読書の質を高められるとのこと。

◆全体を読む
◆読書の時間を決めてから読む
◆目的と戦略を持つ
◆活動的に読む
◆3回読む(1回目は「発見」、2回目は「理解」、3回目は「メモ取り」)
◆情報量が高い部分に集中する
◆個人的なマークアップ言語を使う
◆著者と組織名を把握しておく
◆知的背景を把握する
◆潜在意識を使う
◆いろいろなやり方で繰り返して反復する

なるほど、諸々きっちり書いてあり、確かにこれらを実践すれば密度の濃い読書体験が得られそうです。

まずは読む時間を決めて、一字一句読むのでなく全体構造を捉えながら主張を読み取っていく。何を学ぶか決めておき、受け身でなく批判精神を持って情報を処理。できれば3回ほど読み返し、その都度スタンスを変え、特に図形やグラフといった情報量の多い箇所は要チェック。もちろんメモを取るのは重要だし、内容以外に誰が書いたかまで気にしておくと理解が深まるよ。読書した後はどんどんアウトプット、話すでも書き出すでもなんでもOK、記憶の定着を徹底しよう。

さぁこれで準備は万端、早速読書をはじめていきましょう。

とその前に、

これを読んで、本当に読書したくなりました?

読書習慣をつける前に「本の読み方」を知っておく、必要なんて何もない

読書をしよう、本を読まなきゃ、という人に限ってその準備にこだわってしまうことが多々ある気がします。勉強しようと思ったら、机の上をまず整理して掃除をはじめてしまう的な。

確かに、はじめる前の準備は大切ですが、読書を「習慣づける」ことに限って言えば、細かい読書術やノウハウなんてものは一切必要ありません。
正直、先ほどの記事を読んで浮かんだ感想は一言、「めんどくせ」だけではなかったでしょうか。

心配せずとも、読書癖がついてくれば上記で紹介されていた読み方なんて”自然としてしまう”ものですし、読んでいる内に情報との接し方はわかっていきます。

せっかく読書するのだから、と不安になるのはわかりますが、まず開き直って細かいことは気にせずに読み始めることがなによりの優先事項です。はじめから全てを学び取ろうとすること自体ギャグだと考え、じっくり読み込もうとするスタンスを思い切って捨ててしまうことが得策です。

本から学ぶために、一字一句全て読み込む必要がないことを意識して、いかに効率よく情報を得るかにフォーカスしてみてください。

読書術やノウハウなんてのは、ある程度習慣のついた人が改めて自分の読み方をチェックする際気にすればいいことで、そもそも読書していない人が学んでも、何が重要かを実感として落とし込めずに忘れてしまうだけになります。

読書に対する几帳面さを徹底的に排除する

とにかく習慣にならない人は、大抵本をきちっと読もうとし過ぎることが原因です。帰ってきたら必ず読む、移動時間には何ページ、読んだ内容は必ず理解し覚えておく、など。
確かにそれはそれでいいかもしれませんが、テストを受ける訳でもないですし、はじめからそのスタンスだとかなりしんどいはず。

読書がいつの間にか”タスク”になってしまっている時点で、続くものも続かなくなってしまいます。

そこでまずは、読書に対する考え方を180°変えてみることがオススメです。
具体的には、

・本ははじめから終わりまでじっくり読み込むもの
→ 飛ばし読みで興味のあるところだけサクサク読むもの

・せっかく買った本だからちゃんと読まないともったいない
→ 重要な箇所以外を読み込もうとする時間がもったいない

・読書は中身を理解し、覚えるもの
→ 読書は新しい情報や多様な価値観に触れるもの

・わからないことを学ぶのが読書
→ わかっていることを整理することも読書

というように、本の読み方や読書の目的、期待することなど、より自分が読書したくなるように、よりプレッシャーを感じない方向にシフトさせていくことがポイントです。

こうした読書に対するスタンスは、嫌々本を読まされていた過去の体験からきたものと思いますが、嫌だ・疲れる・大変だ、など読書への抵抗感を減らすためにも、上手く見方を切り替え、新たなマインドセットにしていくことが必要です。

“習慣づけ”の最終奥義、「ハードルだだ下げ6ステップ」

そして、習慣づけの過程で最も重要なポイントは、読書へのハードルを徹底的に下げることにあります。

読書習慣のない人が、はじめから1日何ページ、なんて目標を立てたところで三日坊主が関の山。
であるならば、習慣づけまでのステップをこれでもかというくらいに下げ、まず読書するために行動を起こしたという事実だけでも積み上げていくことが重要です。

では実際にそのステップを並べていきます。

① まず本を机やトイレ、ベッド、玄関などに配置する
はい、まずは本を置きます。目の届くところに本がある状態を作ることが第1ステップです。

② スキマ時間に本をみる(眺める)習慣をつける
現代人は、ふとしたスキマ時間に、必ずといっていいほどスマホを見る習性を体得しました。ただ、そこでスマホではなく、せっかく配置した本に一瞬だけでも目を向ける努力をしてみてください。

もちろん、本を開くなんて高等テクは繰り出さずに結構。意識したという事実だけで次へのステップがみえてきます。

③ 本を物理的に持ってみる
手にする、持つ。これが思った以上に難しいことは、みなさんすでに実感しているはず。知らず知らずにPC、スマホ、ゲームで埋まってしまう手元をこじ開け、どうにか本の付け入るスペースを確保してみてください。

1日1回、触れることが大切です。

④ 本を開きパラパラめくってみる
ついに本を開きます。が、まだ中身は読みません。文字を読むなんてのは、この段階では難しすぎて、もはや見るだけで吐血する危険があります。
無理せずページをめくる動作を数回繰り返し、本というのはめくると次のページに進める、という基本構造を理解しておきましょう。

⑤ 目次だけを読む
覚悟を決めて活字と向き合う瞬間です。でもまだ本文は読みません。ひたすら目次を眺め、どんなことが書かれていそうか、どこがおもしろそうかを黙々と妄想するターン。

おもしろそうだと感じた箇所は、チェックしておき、ラストステップへの布石としてしておきます。

⑥ 該当箇所のみ読む、もしくは該当箇所までガンガン飛ばし読みをしていく
おめでとうございます。ここまでくれば、もう本を読みたくてたまらない状態になっているはずです。
チェックしておいた該当箇所を、遠慮無くむさぼるように読んでみましょう。
自分が1番おもしろそうだと思う箇所を読むことで、その本に対してのイメージ(読書体験)を少しでも良くし、次の読みたい気持ちにつなげることが重要です。

気をつけたいことは、やっと読めるからといって絶対に1ページ目からは読もうとしないこと。もし読みたければ、その本に何が書かれているかを「まえがき」や「プロローグ」をさらうだけにしておきます。

まとめ

というわけで、読書を習慣づける方法をまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。

とにかく本を読むことを特別なことと思わず、まずは毎日触れたり手に取るところからはじめてみることが重要かと思います。
スマホでなく、いつの間にか本に手が伸びてしまっている、というのが理想的。

充電残量を気にせず楽しめる本のある日常が、ぜひみなさんの手元にも訪れますように。